ギャラリー広田美術では3月25日(水)から4月18日(土)まで会期を前後期に分け「阿部ふみ展-点々縞々(てんてんしましま)-」と題した個展を開催致します。
彼女はこれまで精神的自画像として「顔」を描き、画面いっぱいに点を置くことによって自身の不安を昇華出来ないかと試みてきました。
また、24年の個展では「琴線のドローイング」と題し、より深層部分に触れようと抽象的に線を引いた作品群を発表し、彼女の中に通底するテーマである"琴線"を表現しようとした展覧会を開催いたしました。
本展「点々縞々(てんてんしましま)」では、「点を置く」「線を引く」というキーワードをもとに個展会期を前半後半に分けて阿部ふみの新作を展示いたします。
常に自身と真摯に向き合い続けながら制作をする彼女の新作をアートフェア東京にて発表したのち、ギャラリースペースでも展示をさせていただきます。
前期「点々(てんてん)」では、以前より彼女の制作の中で最も重要である点を置くという行為の中で生まれた「花」の作品群を発表させていただきます。
「花」は「顔」と同様に彼女が永らく描き続けてきたモチーフのひとつです。
形が好きだと話すケイトウの花は点だけではなく線からも表現され、彼女の眼を通した花のカタチはとてもユニークですが、花への愛を感じます。
大きく開いた花弁に よって生きていることを目いっぱい表現された「花」たちをぜひご覧くださいませ。
後期「縞々(しましま)」では、キャンバスを立てた状態で油分の多い絵具で幾度も線を引いて表情を出した上に顔を描くという、初めて試みた手法で描き出した新作 を発表いたします。
自身の気持ちを凪にしたいと願い無心で線を引いたという画面の中には、脈打つように見える縞々の形に彼女の揺れ動く感情や鼓動を感じます。
これまで彼女が幾度も描いてきた「顔」という題材は、本展では大きく形を変えながらも彼女自身に寄り添うような優しさと強さを魅せてくれます。
私はいつでも絵を描くことによって自分を手当てしているようだ 絵に助けてもらって私は凪を得る
―――阿部ふみ
40号の大作を含む30点ほどの新作展です。
阿部ふみによる新作は3月12日より開催のアートフェア東京でも先行的に発表予定でございます。
自身を深く向き合うことにより普遍的な作品として広がり始める彼女の新作をぜひご覧くださいますようお願い申し上げます。
「阿部ふみ展-点々縞々(てんてんしましま)-」
前期:2026年3月25日(水)-4月4日(土)
後期:2026年4月8日(水)-4月18日(土)
*会期ごとに作品は全て入れ替わります。
時間:11:00-19:00(土のみ18時迄)
休廊:日月祝